歯並びと顎の関節の異常は、全身の健康に影響を及ぼします
「歯並びと顎関節に関する相談会」を、年に一度開催しております。 関連YouTube▶
現在、学校歯科健診は文部省省令49号(平成6年)に基づき実施されています。その中で、咬み合わせや顎関節の異常に対して、年々保護者の関心が強まってきております。このような状況を踏まえて、乳歯から永久歯への交換や永久歯列の形成期にあたる大切な時期に、子ども達の歯科保健への推進を図るため、静岡市学校保健会歯科医部会として「歯並びと顎関節に関する相談会」を年に一度実施しています。
無料で「歯並びと顎関節」に関するご相談を
学童期は歯・顎の形成期でありますが、歯並びや咬み合わせ、顎関節の異常は口だけではなく、全身に悪影響を及ぼすと言われております。このことを保護者の方々にも、認識していただくことが大切であると考えております。
また、学校健診で歯並びや咬み合わせ、開口障害の指摘を受けても、学校歯科医が必ずしも矯正医ではないため、保護者もどこへ相談に行って良いのか迷うことが多い、という声をよく聞きます。このようなことから、本会では無料で歯並びと顎関節の相談をする機会を提供するため、学校保健会の協力を得て、事業を実施しております。
歯並びと顎関節に関する相談会の目的
「歯並びと顎関節に関する相談会」は、平成13年に旧静岡市の学校保健会歯科医師部会の事業としてスタートいたしましたが、何か子供達のためになるような新しい事業がないか、静岡市静岡歯科医師会として何ができるのかを学校保健会と協力して検討を重ねてまいりました。
その結果、歯の健康は全身の健康と深い関わりがあり、食べることや話をするという口腔の大切な機能が健全に発育していくことが全身の健康につながることから、不正咬合や顎関節の異常を見つけ、正しい咬み合わせを育成することが子供たちの健康づくりに大いに役立つのではないかという結論に達しました。また、規則正しい食生活や生活習慣によるむし歯予防は、家庭や個人の努力によることが多いのですが、不正咬合や顎関節の異常については、矯正医による診察を受けることが望ましいと思われます。
このような機会を設けることにより、積極的に矯正医のアドバイスや相談を受けて、歯の大切さを知ってもらうために、歯並びと顎関節に関する相談会を開催することになりました。
対象の方・多く相談を受けるお悩み
対象者は、静岡市の小学校2・4・6年生、中学校1~3年生、歯列・咬合の異常のお知らせをもらった児童生徒です。
過去の相談会参加者の相談のうち、多かった相談内容は、以下のとおりです。
歯並びに関する相談内容
- 叢生(歯並びのデコボコ・八重歯など)
- 上顎前突(出っ歯)
- 下顎前突(反対咬合、受け口)
- 交叉咬合(噛み合わせのずれ)
- 過蓋咬合(かみ合わせが深い)
顎関節に関する相談
- クリック音(口の開閉時に音がする)
- 顎の痛み
- 開口障害(口が開けづらい)
- 開閉口時の偏位(正常な位置からずれる)
歯並びと顎関節に関する相談会の流れ
- 学校は対象学年の保護者及び学校歯科健診により歯列、咬合に関することで要観察、要精密検査と判定された児童生徒へ開催通知を配布します。
- 希望者は学校に申し込みをします。
お問合せ先
一般社団法人静岡市静岡歯科医師会 歯と口の保健医療センター
静岡市静岡歯科医師会 歯と口の保健医療センター
所在地:〒420-0846 静岡県静岡市葵区城東町24-1 城東保健福祉エリア保健所棟1F
会館時間:9時00分~17時30分
連絡先: TEL:054-249-1012